SLEと妊娠①
SLEは、生殖年齢の女性、
つまりこれから子供を生む年齢の女性に多い病気である。
なので、
僕たちも、その部分を必ず意識して治療に当たる必要がある。
・母子ともに、リスクが一番少なく出来るタイミングとしては
SLEの活動性(病気の勢い)が、少なくとも6ヶ月間以上落ち着いているとき
特に、腎臓も悪い場合は、6ヶ月は寛解を維持している必要がある。
したがって、計画的なプラン、というのが必要となってくる。
そして、妊娠中も、十分な経過観察と、産婦人科での慎重なフォローが望ましい。
ハイリスク妊娠として、特に注意を払うべき群として
・以前に妊娠出産に関して、問題が生じたことがある場合
・腎疾患
・心疾患
・肺高血圧
・間質性肺炎
・SLEの活動がある場合
・ステロイドの量が多い場合
・抗リン脂質抗体症候群を合併しているとき
・抗SSA/SSB抗体(抗Ro/La抗体陽性)=新生児ループス発祥に関してのリスク
・multiple gestation(多胎妊娠)
下記のような特徴は、母子、ともに高リスクとなる
・重篤な、肺高血圧症(mean pressure>50mmHg)
・拘束性肺障害(FVC努力肺活量<1L)
・心不全
・子癇発作や、HELLP症候群
・妊娠前6ヶ月以内の脳卒中
・妊娠前6ヶ月以内のSLEの再燃
(医療者の立場として)
上記の高リスク患者さんでは、妊娠の継続の可否を慎重に検討する必要があり、
潜在的なこのリスク・影響というものを、患者さんと共通認識する必要がある。



